半夏生 (はんげしょうず) 2021年7月4日 朝の様子・季節の話題

今朝も曇り空でした。本日の話題は七十二候にちなんで「半夏」の名前の由来について。

そもそもなぜ半夏なのか?

昨日は烏柄杓の名前の由来についてお伝えしてみましたが、烏柄杓の別名の「半夏」という呼び方も気になりますね。

そこで、今朝はこの半夏の名の由来について調べてみました。

半夏は、半分の夏と書きますが、読んで字のごとく、夏の半ば、という意味があるようです。

烏柄杓の根を乾燥させたもが半夏と呼ばれて、昔から薬として利用されてきたようですが、薬として採取するのに最適な時期が夏の半ばであることから、半夏と呼ばれるようになったんですね。

ウィキペディアでは現在の七十二候である「半夏生」は「烏柄杓が生える頃」と紹介されているのですが、カフェかなっぺ周辺では5月半ばに烏柄杓が生えていることを確認していたため、だいぶ季節感がズレているなぁと思っていました。

今回の七十二候はどちらかというと烏柄杓が生える時期を伝えるというよりは、採取するのに適した時期であることを伝える目的でこの時期に置かれたのかもしれませんね。

ちなみに、生薬として利用できるこの草は、農家の主婦の小遣い稼ぎになることから「ヘソクリ」とも呼ばれているようです。

役に立たないカラスの柄杓と呼ばれて邪魔者扱いされたかと思えば、主婦達からはへそくりと呼ばれて親しまれていたりと、名前の由来から昔の人たちの生活が感じられる面白い草ですね。

(かなっぺ店主 千葉)