宮台真司さんの荒野塾の懇親会に出店してきました

かなっぺ店主(カオル)は社会学者の宮台真司さんが講師を務める社会人向けのゼミ「荒野塾(あれのじゅく)」の2024年秋学期に参加させていただいており、その懇親会が先日(1/13)に行われ、そのイベント会場に出張カフェをオープンさせていただきました。

持参したデザート3種
出張カフェの店頭で流したスライドショー

かなっぺのコーヒー(エスプレッソ)とデザート(ヌガータルト、ブラウニー、レモンスフレ)を持参し、皆さんからご好評をいただきました。

楽しいイベントの場で貴重な機会をご用意いただきありがとうございました。

荒野塾の勉強仲間が描いてくれたイラスト

荒野塾で一緒に勉強している由月のこさんが今回の出張カフェをきっかけにかなっぺをイメージしたイラストを描いてくださいました。ありがとうございます。

完成!!
ラフ画の段階
線画の段階

(イラスト:由月のこ)

荒野塾へ参加したきっかけと感想

参加のきっかけ

私は3.11から現在に至るまでの間、これまでになかったような経験を重ね、その中で今の社会に対するさまざまな疑問を持つようになりました。

そんなときにYouTube上で宮台さんに出会い、その発言をいくつか聞いているうちに「この人は今の複雑な世の中の仕組みを高い精度で把握している人かもしれない」と思い、追いかけるようになった次第です。

そんな宮台さんが社会人向けのゼミを始めたことを知り、2024年の秋学期のタイミングで参加する機会に恵まれました。

つい先日(1/14)、全8回の講義が全て終了。リモートで講義を受けることもできたのですが、できるだけ東京の会場まで足を運んで直接講義を受け続けました。

荒野塾に参加したことで、当初の疑問だった近代社会とは何なのかということも含めとても視野が広がる学びが得られました。

感想

私なりに荒野塾とは何かを一言で表現してみると、

太古の昔から遠い未来まで変わらない大切なものを見極め、今の当たり前に囚われることなく人として幸せに生きるための知恵を学ぶことができる塾。

そんなところでしょうか。

個人的には、荒野塾に通うことで哲学をはじめとした学問の魅力に気づけたことが大きな収穫でした。

例えば、日本人は空気に支配されやすいと言われていますが、空気に支配されてやりたいことができないでいる人はどうすればいいか。

それは死を意識すること。いつ死ぬかわからないと思えば空気に縛られていることがバカバカしく思えます。

この辺の話はハイデガーの「世人」、「先駆」などの部分ですが、こんな感じで人であればどんな時代であっても共通する面白い話が哲学なんだということを知りました。

これまで哲学などの本に無縁で生きてきた私のような人にとっては、NHKの「100分de名著」という番組が楽しみながら哲学や心理学の話を学べるのでオススメです。

そして、宮台さんという人に興味を持っている人はぜひ荒野塾へ参加してみることをご検討ください。きっと楽しい未来が待っていると思います。

もちろん宮台さんの本や動画を見るだけでも多くのことを学べますが、荒野塾に直接参加することで、宮台さんを一方的に見る立場から自分も宮台さんから見られる立場へと変わり、それが大きな刺激となってより一層理解を深めたいという意欲が湧いてきます。4時間の講義があっという間に終わる感覚がとても不思議でした。

あと、同期に参加する塾生さん達と交流できる点も魅力なのですが、週に1回(約3時間)×8回という短期間の塾なので、お互いの個性をやっと把握でき始めた頃に終了してしまった感があり、横の繋がりを育てづらかったところは心残りとなる点でした。

講義の内容は多岐にわたっているので私はまだまだ理解しきれていない部分も多いですが、講義自体の復習や、講義で紹介された本や映画などを通して今後も学び続けていこうと思います。

荒野塾に参加してみて本当によかったです。